「ん?どーした?柊也。
(コンビニ)行かねーのか?」
体育館から出て来た空手の先輩が、
エントランスで佇む柊也に声をかけた。
「あー、いや…」
心ない返事に、その視線の先を辿ると…
「ああっ!驚かせてゴメン!
じゃなくて…
あん時はごめんなさいっ!!
えと、あたしの仲間がさ、ぶつかったクセにヒドイ態度しちゃったよね?
なのにあたしも助けなくて…
ほんとゴメンっ!!」
一方的にまくしたてる深紅と、
それにテンパるオタク男子。
「ああっ!
しかも あたしまでぶつかって!
なんかもう、マジごめん…」
そう言って、オタク男子を引き起こす。
「い、いえ、あ、あの、大丈夫です、はい…」
さすがに手こずる深紅を制して、オタク男子が自分で立ち上がる。
「あ、あの、なんか、わざわざ…
ありがとうございます…っ」
「ええっ!お礼なんか…っ!
てか…
そー言ってくれて…
あたしのが、ありがとうっ」
そう言葉を交わして、互いにペコペコしながら別れる2人。



