バァちゃんは口煩いし。
ジィちゃんは無口だし。

寂しかったあたしは…


小1ん時に会えなくなったホントの父親なら、そろそろ会うの解禁かな?なんて思ってた。



「ねー、そろそろパパに会える?
パパに会いたいよー」

「は?
パパには会えないって言ったよね?
忘れたの?…バカな子ね」



ただ会いたい気持ちを素直に伝えただけなのに…

"バカな子ね"

伝わらないだけじゃなく、けなされる。





「お母さん、今度の授業参観来れる?」

「忙しいの!
いつもばーちゃんが来てくれるんだから、文句言わないの!」



文句じゃないよ…

学年末の授業参観は発表会だって、プリント見たよね?


あんたに来て欲しかったんじゃん。





「頭痛いよぉ…
喉も痛いよぉ…

お母さん、苦しいよぉ」

「ちゃんとばーちゃんの言う事聞かないからでしょ!

も〜、遊びに連れてこうと思ったのに!
こんな手間かけさせて!」



ちゃんと聞いてたよ。
てか、病人にソレかよ!

だいたい手間ってなに?
いつもバァちゃんに面倒見させといて。