ーなんかあったら言えしー


きっと、ずっと、心配してくれてたんだね…






だけどさ。

あたしも柊也を守りたいんだよ…




「…っあたしなら、だいじょぶだし!

それにさっ、
あのヒトを説得とかムリだしさっ…

言うだけムダ、ってか逆効果?
実際、そんなんばっかだったし!」



切なそーに見つめてたキミは、1度視線を落として…

またあたしを捕まえる。



「別に…

逆効果でよくね?」



「えっ…?」



今までのあたしを覆すよーな、思いもよらない言葉に…

目を丸くして見つめた。




「結果なんか、すぐ出ねーし。

けど、いつかは伝わるし…
や、誰かに伝わるし?

っとにかく!わかんねぇけど…


俺には、伝わってたし」



また胸が疼く。



「…っ。


好きだからだよ…

だから逆効果ん時も頑張れた」



「…

じゃあ、お母さんの事は?


好きじゃない?」





その問いは……!



自分でも見つけれなかった隠し扉を、

違う!


見つけたくなくて隠してた扉を、ノックして…