きっと焦ってんのは、あたしだけじゃなくて…


ー話すだけだしー

その話はもしかして、穂花の告白かも。





明日、どーなってんのかな…


これから、どーなってくのかな…




不安はおっきくなってくばっかで。






だけどなんも聞けずに…

今日も柊也の心を探してる。




「しっかし、凄いよなー。
野上のファンクラブ作れそだなー」


相変わらずなピンク声に、驚嘆の声が漏れる。



「豊田だって、ピンク声集めてんじゃん」

あたしがツッコむと、


「フった魚は何気にデカかっただろー?」

って、照れ隠しみたいに茶化す。



「そんなん前から解ってるよ」

てか、その話やめよーよ!豊田。


なんとなく気まずくて、柊也を見れずにいたら…



「あれー、
野上、気になるー?」


話を掘り下げやがったよ…



チラ、と映した柊也は、無言で豊田を見つめてて…



「そー睨むなってー。

告ってフラれた。それだけだしー…
って、自虐させんなよ!

そんな気になんだなー?」


豊田のその言葉に…

フッと、顔を背けてた。



けど…




否定、しなかった。