なんで…!?

まさかもう、付き合ってんの…?



「…っそ、っか…

じゃっ…、また明日ね!」


隠しきれない動揺をゴマかしたつもりで…

スッと、キミの横を通り過ぎる。



とっさに、ガシッと!

腕を掴む手に…




振り向いて、驚きの視線をぶつけた。



「……えっ?」


「…あ、……」


自分から掴んでるクセに戸惑ってるキミ。



「や…

話すだけだし…」


視線を流して、そう呟く。




なんで?


ホッとしたひと言は、逆に切なくて…




ズルいよ!


"幼なじみとして"って、線引きしてるクセに…


そんな言い訳みたいなフォロー、
またヘンに期待だけ膨らむじゃん!




「キライだよ…」

切なく睨むと…



「…えっ?」って動揺を浮かべて、掴んでる手が緩む。



「…しかえし」


今度は切なく笑って…

キミに背を向けて、歩き出す。






好きだよ、柊也…


大好きだよ。



いつだってこの胸が、
ギュウ、ギュウ…って、


苦しいくらい叫んでる。