「深紅ちゃん、どーしたの?
なんか今日、元気ないね?」
ランチタイムに、穂花が心配の一言。
「彼氏とケンカとか?
深紅、いっぱいいそーだもんね」
香織は明るく、場をアゲる。
イヤイヤ、いっぱいって…
いた事すらないんだけど。
「深紅ちゃん可愛いもんね〜…
なんか恋愛のアドバイスしてほしーよ」
「ほんとだ深紅!
穂花にアドバイスしてあげてよ!
この子ってば、2年以上片想いしてんだよ?」
「2年以上!?
スゴ…
なんで告んないの?」
「うん…
友達だからね…
関係が壊れるのが怖くて」
あ〜…
そーゆーのよく聞く。
「そっか…
てかゴメン、ソレ系はわかんないや。
けど応援はするよ」
むしろ応援しか出来ないよ…
恋すらマトモにしてなかったのに、
アドバイスなんかこっちが欲しーよ!
んな事、カッコ悪くて言えなくて…
「で、深紅の悩みはなんなの?」
「えっ?あ〜…
あたしは挨拶当番の疲れが溜まってただけ」
なんてゴマかす。
明日は当番最終日。
どーしたら、いーんだよ…



