「いたいた!岸田、大変だ!」

そこに突然、慌ててやって来た担任。


なぜか胸さわぎで、次の言葉を待つと…



「すぐ帰りなさい!

お爺さんが、亡くなったらしい」




ーー瞬間 頭が、真っ白になった。









ガシャーン!


膝に乗っけてたお弁当を落としたのも分からず、走り出した。






嘘だ…



嘘だよね、ジィちゃん…!




だって昨日、あんな嬉しそーに!







「ありがとう…
ありがとうなぁ、深紅」


「大げさだよ!貰いもんなのに」


「いや。
お前が頑張った証を、じいちゃんの為にと思ってくれた事が嬉しいのだ」


「ジィちゃん…

いつもありがと、ね…」



ジィちゃんは、すごくすごく優しい顔で…
「わしは幸せもんだなぁ」って呟いた。








なんで、


なんでよっ…




嫌だよジィちゃん!!






ーーーーお願い!!!