すぐに柊也に視線を向けたけど…

やっぱ照れてて、軽くそっぽ。



胸がくすぐったくなって…



ジワジワと…





あったかいモノが、込み上げてくる。





「いつも、ありがと…」


この前のフォロー(慰め)も含めて、2人にそっと呟いた。






その日からあたしのランチタイムは…

めちゃくちゃ楽しみな時間になった。



穂花には悪いけど…

毎日 胸を弾ませる。




「弁当渋いなー。
深紅ちゃん作ってんのー?」


「え…、違うけど…」


料理とか出来ねー!
ソコ突っ込むなって、豊田!


「食ってい?」

柊也がカボチャと椎茸の煮物を指差した。


「いーよ!
てかあたし、玉子焼きほしー!」

さりげに交換しあいこ。



「…うっま!」って無邪気に笑う柊也に…

キュンの悲鳴が増大する。




「あ〜、俺もー!
たまにはそーゆーの食べたいしー」


「いーよ!じゃあソーセージと交換〜」


割り込んできた豊田の、ホットドッグ的なパンを指差す。