ジュリエットじゃ終わんない



ね、柊也…



嘘だよね?

あの場を取り繕っただけだよね?



ーもう関わらないんで!ー

さっきの言葉が、頭ん中をループする。



思い出したくない状況まで甦って来て…

額に手を当て、前髪をグリャリ!



だからってもぉ、合わす顔ないよ…




ごめん、柊也。



嫌な思いさして…

あんな場所で恥かかせて…



ーモメんのダルいー

そう言ってたのに…



ー仲良くすんのはガッコだけにするー

あたしが約束、破ったからだ…




ふと、穂花の言葉が過ぎった。


ー今もね、親孝行したいからって…
:
あんまり柊也くんを、巻き込まないであげてね?ー




いーな…柊也は…

親孝行したくなる親で。



だったらよけー、あたしらと関わりたくないよね…




「……っっ」

1度はクールダウンした感情が、再び込み上げてくる。




巻き込んでごめんね…



なのに…
助けてくれてありがとう。





だけどあたしの想いはさ…


ただ柊也を困らせるだけなのかな…