テクサレバナ

「その手が腐るっていうのだけどさ……。


本当に、どういう意味なんだ?


調べてみたんだけど、本当に手が腐るわけじゃないんだろ?」


「………そんなことない。


本当に、腐っちゃうんだから…………」




カレンが、小さい声で、悲しそうに下を向いて言った時だった。




「きゃああああ!!!」




学校の方から、悲鳴が聞こえてきた。


とても大きな悲鳴が……。




「何があったんだろう……………」


「呪いだよ」


「は?」


「手腐花の、呪いだよ………………」


「…カレン?」