テクサレバナ

俺だって、俺だって………………。




気付くと、俺は校門を抜けていた。


いつものように下を向いたままの俺。




すると、また人にぶつかってしまった。




「お前、田中じゃん」




顔を上げてみると、そこには中学の頃俺をいじめていたメンバー全員が揃っていた。


森井に、中川に、更科………。


見たくもない顔ばかりだ。




「何~、どうした?


ってまた田中かよ。


最近よく会うなあ」


「森井、この前も田中にあったのか?」


「ああ、こいつとぶつかって」


「よくぶつかるなあ、こいつは」