テクサレバナ

そう言って、近江は俺の腕を引っ張ってきた。




「やめろよ!」




と言って、俺は近江の腕を振り払った。




「ねえ、どうして何もしないの。


ねえ、田中君は一体、何がしたいの?」


「知らねえよ……そんなの」


「ねえ、だったら一緒に文化祭の準備「うるさい!!!」




そう言って、俺は逃げ出した。




何だよ。


俺に構うなよ。


今まで、散々無視してきたくせに、どうして今頃俺に構うんだよ?