テクサレバナ

今までの苦労が、やっと結果として返って来た。




これからは、きっと楽しい人生が待っているに違いない。


そう信じてならなかった。




けれど、現実は違った。




「いじめっ子を見返す」という目標を果たしてしまった俺は、もう全てが終わったように感じ、勉強をする気が失せてしまったのだ。


この学校には、本当に頭の良い奴ばっかりがいる。


そんな奴らに、俺は追いつけなくなっていた。




勉強ができなくても、友達がいたのなら、まだ違っていただろう。


友達がいなくても、勉強ができたのなら、まだ違っていただろう。