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文化祭は、とうとう明日に迫っていた。




今日は、一日の授業全部が潰れて、全ての時間を文化祭の準備に費やすらしい。




昨日のホームルームに参加しておらず、全くそのことを知らなかった俺は焦った。


なんてことだ、俺まで手伝わないといけなくなってしまうじゃないか。


どうせ俺は参加しないんだから、サボりたい。


サボってしまおう。




と考えて、俺はいつものようにサボることを決意。




けれど、校門のあたりにも、裏門のあたりにも文化祭の準備に勤しんでいる奴らがうろうろしていた。




…学校から出られない。




そう思った俺は、屋上へ向かった。


屋上なら、誰もいないだろうと思ったからだ。