カレンが、俺を見ながら、そう言った。




「なんてね。


まあ、あんまり触れないようにした方がいいことには変わりないよ。


じゃあね、今日はバイバイ」




と言って、カレンはまたどこかへ行ってしまった。




触れてみればいい………。


カレンはそう言っていた。




俺は、足元にある白い彼岸花……手腐花を見つめる。




やはり、美しい白だ。




触れてみたら、一体どうなるんだろう………。