テクサレバナ

「手が腐っちゃうから」




カレンがそう言ったとき、ぶわっと大きい風が吹いてきて、彼女の黒くて長い髪と、彼女の白いワンピースが大きく揺れた。




手が、腐る…………?


どういう…。




「じゃあね、バイバイ。


また会いましょう」




そう言って、カレンは手を振って、どこかへ行ってしまった。


その時、遠くからキーンコーンカーンコーンという、学校のチャイムの音がした。




どうやら、俺は今日も遅刻らしい。