テクサレバナ

「っていうのは冗談で……。


私はね、カレンって言うの。


よろしくね」




そう言いながらカレンは、俺の手を握った。


カレンの手はとても小さくて、とても冷たかった。




「えっと……俺は、田中千裕」




小さい声で、俺は簡単に自己紹介をした。



「そう、いい名前ね。


千裕。


ふふ、よろしく」




千裕、と親以外で下の名前で呼ばれるのは初めてだったので、俺は少し照れくさいような、恥ずかしいような気分になった。