テクサレバナ

今度はあいつらに会わないように、前を向いて、私は走った。




今までで、こんなに本気で走ったことがあったっけ?



ふと、そんなことを思った。




そして、私は手腐花の前まで来た。




綺麗な手腐花。


ああ、なんて美しくて儚くて優しい白なの。




「来たんだね」


「カレン……」


「来ると思った。


満ちゃん、今、すっごく辛くて悲しいんでしょ?


分かるよ。


すっごく分かるよ」




そう、私は今、辛くて悲しくて、どうしようもないの。


どうしようもない……じゃあどうしたらいいの?


……分かってる。


どうすればいいか、分かってる。