テクサレバナ

「満ちゃんは、この花に触れたいの?」


「えっ………」


「触れたいのね?


でも、触れないほうがいいよ」


「触れないほうがいい?なんで?」




「手が腐るから」




彼女がそう言った瞬間、ざあっと大きな風が吹いてきて、彼女のワンピースが大きく揺れ、彼岸花も美しく揺れた。




「手が腐る?


どうして?


確かに、彼岸花には毒があるって聞いたことがあるけど………。


でも、手が腐るほどじゃないでしょ?」


「腐るんだよ」




……どういうことか、よく分からない。