テクサレバナ

空は真っ暗。


今何時?


何時だろ………。


早く帰らなきゃ。


お父さんに怒られる……………。




そう思って立ち上がったときだった。


一輪の花が、目に入った。




これは………………彼岸花……?


だけど、私の知ってる彼岸花とは違う。


あの、特徴的な赤ではなく…………雪のように、真っ白だった。




綺麗な綺麗なその花の魅力に、私は吸い込まれた。




綺麗………なんて綺麗なの………………。




儚げな白。


風に揺れるその体。




とても。


とても。




綺麗…………………………!