テクサレバナ

もともと、私はいじめっ子達から逃れたい一心でこの高校を受けた。


そして、この高校に受かった時点で、私の目標はクリアしたも同然。


なので、勉強も疎かになり、私を男手ひとつで育ててきた父は私にいつも説教をしていた。


説教と一緒に、暴力も振るわれていた。




そんなときに出会ったのが、田中だった。




田中と出会ったのは、学校の図書室で。




本棚の一番上にあった辞書が、どうしても私の身長では届かなかったのだ。




「ん~...」




私が苦戦していると、後ろからスッと手が伸びて、私の欲しかった辞書を掴んだ。




「これ、いるんだろ。


ほら」