テクサレバナ

私は手腐花のところへ、カレンのところへ行った。




いますように、いますように、いますように、いますように、いますように。




祈りながら、私は走っていった。




が、手腐花の元には、誰もいなかった。


しかし、気になることがひとつ。




「花が…………一つになってる………!?」




そう、この前見たときは二つだった花が、たったの一つになっているのだ。


確か、花がなくなるのは、誰かが手腐花に呪い殺されたとき………。



ということは、田中のお父さんかお母さんが、呪い殺されたということだ…………………。




「そ、そんな………!!」




とにかく、田中に連絡しなくては!!


そう思って、ポケットから携帯を取り出したときだった。




「なーにしてるの?」