テクサレバナ

森井卓馬……それが彼の名前だ。


彼は、いじめの主犯格ではなかったが、いつも実害を加えるのはこいつだった。


一体、何回こいつにぶたれて、蹴られて、殴られたことか…………!




「よお、田中」




謝りもせず、森井は俺に余裕で挨拶をしてきた。




「よ、よう…………」




と、一応俺も挨拶をしておく。




「辰己高校合格したって聞いてたけど、マジだったんだな。


ビックリしたぜ」





と、森井は言った。




「ああ、まあな…………」