「今からなんて、そんな、早過ぎるよ!


もしかしたら、別の呪いの解き方がわかるかもしれないしっ…!」




次第に、如月の目には涙が。


でも、俺の決意は揺るがない。




俺は、死ねばいい。


俺なんか、死ねばいい。




周りの利用者にじろじろ見られていたので、俺達は図書館を出た。




如月は、ずっと黙ったまま下を向いて歩いている。


まるで、昔の俺みたいだ。


下を向いて歩く癖。


中学に上がって、いじめられるようになってからついた癖。




……あれ、じゃあなんで、今はその癖がなくなっているんだろう?




……まあいいか。




別に、大したことでもないだろう。