テクサレバナ

いつもみたいに下を向いて、俺は帰り道を歩く。


どうせ、上を向いても、前を向いても、良い事がないのは目に見えているから。




こうして歩けば、下にある障害物にはぶつからずに済むが……。




「わっ」




前にある障害物には気付かない。


どんっと誰かとぶつかってしまった。




「す、すみません」




と俺は顔を上げた。




そこには……中学の3年間、ずっと俺をいじめてきた奴らの内の一人がいた。