テクサレバナ

手遅れなんかじゃない。




手遅れなんかじゃない。




手遅れなんかじゃない。




「手遅れ、もう手遅れなんだよ。


あははははははっ!!!残念だったねぇ、ち・ひ・ろ」


「嘘だ、そんなの嘘だ………」


「嘘じゃない!事実よ」


「嘘だあああああああああああああああ!!!!」




その時、俺の携帯が鳴った。


如月からだ。


震える手で操作して、俺は電話に出た。




「もしもし…………」


『もしもし田中!?


大変なの!


他校の、中川っていう人と更科っていう人が、学校サボってブラついてたみたいで!!それで、通り魔に殺されたみたいで………。


他にも刺された人はいるみたいなんだけど、何故かその二人だけ死んでしまって……他の人は軽症で、それで……。


それで、血がたくさん流れて、空から白い手腐花の花が二つ落ちてきて、赤くなって、それで、それで、それで……………』


「それって、まさか…………」




『手腐花の呪いで、死んじゃったみたい……………』