テクサレバナ

◇  ◇  ◇




「見つけたぞ…………!!」




図書館で探すこと約3時間。


ようやく、俺は目当ての本を見つけることが出来た。




【呪いの花】と明朝体で書かれた本。


白い表紙。


間違いない、これだ。




本をパラパラをめくってみると、どこにもいたずらされたような跡はない。




これで、これでようやく……………手腐花の呪いを、俺の呪いを止めることができる。




近江、森井…………本当にすまなかった。


お前たちには謝っても謝りきれない。




でも、これでやっと、呪いを止めることができるんだ。




そう思うと、嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。




俺は深く深呼吸をひとつして、例のページを開けた。


そう、手腐花についてのページ。




そして、俺は目当ての項目に目をやった。




【手腐花の呪いを解くには………】