テクサレバナ

図書館はまだ開いてなかった。


まあ、当たり前か。


こんな早くに図書館に来る奴なんて、そういないだろう。




「ふぅ……」




図書館の前で一息吐いて、俺はまた携帯で手腐花のことについて調べようとしたその時だった。


LINEの通知が入ってきた。


相手は、如月だ。




「どう?収穫あった?」




初めて家族以外から来たLINEがこの一言。


ちょっと拍子抜けだけど、ちょっと嬉しかったというべきか。




いや、かなり嬉しい。