テクサレバナ

「無謀って、どういうこと…?」


「無謀は無謀よ。


そんなことしたら、本当の意味で手が腐っちゃうよ?」




フフ、とまるで子供がアリを踏み潰すようなときの、無邪気で残酷な笑顔で、カレンは言った。




「それでもいいの?


手が使えないのはかなり不便でしょう?




…まあ、足が使えないほうが不便だけれどね」




手腐花を見下ろして、カレンは切なそうに言った。




足?




「あなたが………田中に手腐花を触らせたの?」


「そうだけど、違うわ。


千裕は、手腐花を必要としていた。


手腐花は、千裕を必要としていた。


だから、千裕には手腐花が見えた。


手腐花が、見えるようにした」