テクサレバナ

「だって、手腐花の花が落ちて、死んだ人の血で白から赤へと色が変わったら、


それが手腐花が呪い殺したっていう証拠だって、昨日調べた記事に書いてたよ。


その落ちてくる花が、この花のものだったら…全て毟っちゃえば…………」




「それは無謀な行為だね」




俺でもない、如月でもない声が聞こえてきたので、俺達は顔を見合わせた。


誰の声だ?


いや、それは知ってる。


俺は、この声を知っている。


風のように透き通った綺麗な声の主を、知っている。




知っていながら、俺は声のした方を見た。


そこには案の定、赤いワンピースを着た、白くて華奢な手足を持ったカレンがいた。