テクサレバナ

そして、俺は如月を、手腐花のところへ案内した。




「見えるか?手腐花」


「うん、見える…」




如月にも見える、ということは、如月も手腐花を必要としているということなのだろうか?


いや、多分違う。


既に、俺が手腐花に呪いを預けたから、見えるのだろう。


手腐花が白いままだったら、俺が触れていなかったら、如月には見えてなかったのかもしれない。




「花が四つしかないね」


「ああ、元々六つだったけど、近江が死んだときに一つ、そして森井が死んだ時に一つ、どこかへ消えてしまったんだ」


「そっか………。


あのさ、この花全部毟っちゃわない?」


「えっ?」