テクサレバナ

そこから、手腐花の呪いは始まるのです。




呪った人物を、手腐花は殺してくれます。


一人ずつ、殺してくれます。




しかし、殺してくれるのはいつかは分かりません。




それは、手腐花に触れた翌日かもしれません。


三日後かもしれません。


一週間後かもしれません。


一ヵ月後かもしれません。




ただ分かることは、相手は必ず血を流して死ぬこと。




呪った相手が死ぬと、どこからともなく、その場に手腐花の花が落ちてきます。


白いままの、手腐花の花が。


といっても、手腐花一本についている六つの花が全て落ちるのではなく、一つだけ、落ちてきます。


ひらひらと舞い落ち、呪った相手の血で真っ赤に染まるのです。




それが、手腐花が呪い殺したという“証拠”です。