テクサレバナ

その時。




「卓馬!?卓馬っ」




中年の女性が、現れた。


卓馬…それは森井の下の名前だ。


というこは、この人は森井の母親か?




「奥さん、落ち着いてください」




冷静に対応する医者。




「息子は、た、卓馬は…」


「残念ですが…」


「そ、そんな!!」




泣き崩れる、森井の母親。


その姿と、近江が死んでしまったときの如月の姿が重なる。


俺の胸が、ぎゅっと締め付けられたように痛くなる。