テクサレバナ

近江は笑っていたが、彼女の友人達は俺に向かって、




「ちょっと田中!千紗子に謝りなさいよ!」


「アンタ…いくらなんでも千紗子に暴力ふるうことはないんじゃないの!?」




と怒鳴る。




周りのクラスメイトも、じろじろを俺を見つめる。


「謝れよ」と言っているような、俺を蔑むような目で。




謝る?


何で?


だって、俺が文化祭の準備をしたところで、俺にとって有益なことは何もないじゃないか?


それは、お前達にだって言えることだろ?


俺は足手まといになるだけだ、だから帰ろうとした。


それなのに、この女だ止めやがって、ちょっと腕を動かしただけで、こいつは倒れやがった。





俺は、悪いか?