「てかさーいっつもあたしらの事無視してなめてんの?」


返事する価値がないんだもん。


「ほんとうぜー。さっさと消えろよ!!」


リーダー格の女があたしに近付いて腕を振り上げた。


殴られるな……そう思ったと同時に
バチンと教室中に響き渡った。


「…いった……」


思わず頬をおさえてしまう。


「さっさと学校やめてくれない?
咲斗様にも手出しやがって、ふざけんじゃねーよ!!」


手はだしてないし。


「ちょっと、莉緒ちゃん来るよ!」

「びっちちゃん、今のこと言ったらただじゃおかないから」

「…興味ないから言わないよ。でも莉緒が気づくかもね?」


そう言うと舌打ちをして莉緒の方へと走っていった。