「もう寝よっか。おやすみ、椿さん」 「……おやすみ、なさい」 『きっとその女の子は他の奴らにはない何か強いものがあるね』 黒田…咲斗君。 そんなことを言ったのは黒田君が初めてだよ。 あたしはきっと、この名前を忘れる事はない。 しっかりと覚えたよ。 黒田くんにさっきのお話の続きを話すことは……あるのかな? その日は本当に久しぶりにぐっすり眠れました。