最初に口を開いたのは龍だった。

静かな部屋に


龍「……わりぃ」




………たった一言。

その一言にいろんな意味が込められてる。


そのことに気付いた慎は「龍は悪くない」と言って龍を見据えた。



慎「龍は悪くないんだ。

話さずにここまで引きずった俺が悪かったんだ。

龍に話さなかったのは……

その、負担……かけたくなくってさ……」



お互いがお互いを思いあって拗れた結果。

でも、彼等はそんなことですれ違うような柔な付き合いではない。


それは私がこの目でちゃんと見てきた。