腹黒✩王子に恋してしまいそうなんですが!

この状況にまたもや頭がついていけずに、ポカーンと口を開けてる私をフッと一ノ瀬君が目を細めて笑った。


「何、本気にしてんの?それとも、本当にキスされたかったわけ?」


「そ、そんなわけないじゃないですか!」


なによ、その顔は!!騙されたなんて、悔しい!

悔しすぎる…

そりゃ、あんな事されたら誰だって勘違いするに決まってるじゃん!


「酷いよ…」

あたしは、怒りより簡単に一ノ瀬君の罠に引っかかったのが悔しくて、唇をギュッと噛んだ。


痛い…


「この、腹黒っ!意地悪~!」


「フッ、その噛み付いてくるところ犬みてぇ。」


例え精一杯、目の前のこの意地悪な人を睨んでも、犬と言われ鼻で笑われてしまった。


「っ…!」


犬って……一応人間なんですけどっ??