いよいよどこか店に入ろうか、今晩どうやって過ごそうかと考えはじめた時 突然ベンチが揺れた! 驚いてそちらを見ると さっきまで歌っていた彼が隣に座っていた! 私はなんとなく恥ずかしくなって顔を隠した。 バスに乗るんですか? 明日もここで歌いますか? 声にできない質問を、うつむいたまま心の中で繰り返した。