もう1人の私を

次の日もその次の日も「佐々木さん？」と何回も聞かれたけど騙さないといけないから仕方なく「違う。」となんども言った。

ある日、健人くんから告白された。
優衣への復讐もあるしまだ好きだから「いいよ」と返事をした。

「恵美は本当に菜奈に似てるんだ」

「そんなに似ているの？」としか言えない。ずっとクラスのみんな、健人くんにも嘘をついたまま高校の卒業式の日になった。卒業式が終わった後健人くんが来た。

「恵美！学校終わったな。」

「そうだね。」

「俺、この前免許とったからドライブに行かない？」

「行きたい！」

「じゃあこれから行こうっ」
1時間ぐらい経って着いたのは教会だった。

「恵美！俺と結婚してくれ」

「はいっ！」
この時、一瞬復讐のことを忘れてしまった。その後健人くんの家に挨拶に行くことになった。

「おかえりなさい〜」

「お母さん、俺、付き合っていた人と結婚することになったけどいいよな？」

「いいけど、菜奈ちゃんに似てるって健人が言ってた子よね、本当に似ているわ〜」

「だろっ」

「じゃあ健人が結婚するということで今日の料理張り切るわっ」

「私、手伝いますっ！」

「ありがとう、私のことお母さんって言ってね。」

「はいっ」
料理を作ったりして結婚するということで健人くん家に泊まることになった。