それだけ言うと一気に恥ずかしさが込み上げてきて、佐伯くんの顔をこれ以上直視できなくなり、咄嗟に胸に顔を埋める。 う〜言っちゃった言っちゃった…! もう取り消せない…… クイっと顎を持ち上げられ、視線が重なる。 「先輩…可愛すぎ。」 優しく微笑む佐伯くんの顔が、ゆっくりと近付く。 徐々に伏し目がちになるその表情に、キュンとして… 静かな寒空の下、ふたりの唇が…重なった。