「あっそうだ、裕也くんちょっと待ってて」

木崎と教室の前で話していた柏木は
そういうと、
自分の鞄が置いてある机まで戻り
何かを取りだして、また木崎のところへ戻っていった。

「あのねこれ、クッキー作ったの」
「裕也くん、この間食べたいって言ってたでしょ?それで」

…は?そいつのためにそんなことまですんのかよ。