お調子者とあまのじゃくの曖昧な距離

みんながバラバラに帰り始めて


私たちも、と行こうとしたら。




またからかう時間の始まり。




携帯をつついてたら


ゲームやらせて、と言ってくる。




やだ、って言うけど諦めない。




取られそうになって


コイツから携帯を離そうとしたら


それを取ろうと


後ろから覆い被さってきた。




やばい。




心臓持たない。




腕の長さでは勝てずに


携帯を奪われたけど


それどころじゃない。




なんで好きでもない子に


こんなことできるのか。




訳がわからないけど


とりあえず


うるさい心臓を止めなくては。




落ち着こうとしている私の傍で


コイツはゲームをしていて


なんか悔しい。




いつものことだから


もう何も言わないけど。