それなりに近い高校を選んだので、学校までは自転車通学。


約10分ほどかかる。




今は午前8時10分。


止まっている暇はない。


急いで扉を閉めて、振り返る。








…と。










「…遅い」










不機嫌な顔の幼馴染が、壁に寄りかかって立っていた。










「翔ちゃん?!」










なんで?!