「何が安心だ、バカ」
「え、えええええ！！エスパー？！」
私が思ったこと、なんでわかるの？！
驚きすぎて、変なことを口走ってしまった。
「はあ？普通に口に出てたけど」
「えっ嘘！」
なんてこった！！
「莉穂ほんと天然だよね〜」
有里ちゃんがニコニコして言うもんだから、なんか悔しい。
「私、全っ然天然じゃないよ！」
「はいはい、そういうことにしといてあげる」
「もう、有里ちゃん聞いてないでしょー？」
全然聞く耳を持ってくれない有里ちゃん。
もう、私天然じゃないのに！
「とりあえず、泰成には気をつけろよ。こいつ真面目なフリしてるけど、腹ん中真っ黒だから」
あ、さっき言いたかったのはそういうことか。
一人で納得した。
