「まあまあ二人ともー」
有里ちゃんが二人をなだめる。
「せっかくみんな同じクラスになれたんだし、喜ぼうよ!」
そう。
私たちは中学校でも仲が良くって、よく4人で遊んでたんだ。
っていっても、みんなそれぞれ部活があったから、放課後はそんなに一緒に過ごせなかったけど。
でも楽しかったんだよね。
「そうだよー。私、またこうやって4人で話せるの、すっごく嬉しい!」
私は微笑む。
その瞬間。
「もう莉穂っ!!可愛すぎる〜〜〜!!!」
「…莉穂はずるいよな」
「あは、莉穂ちゃん愛されてるね」
ええっどうして?!
みんな、何か言ってるけど。
私は普通に、自分の気持ちを伝えただけなんだけどなあ…?
みんなのこういうところは、本当によくわからない。

