***
「あははっそれは災難だったねー!」
「…莉穂のせいだけど」
「ううっごめんなさい」
入学式が終わってから、特にすることもなく。
私たちはファミレスにいた。
当然のように一緒に帰ろうとしてくれた翔ちゃんと、私の親友、お姉ちゃん的存在の香坂有里(こうさか ゆうり)ちゃん。
さっきからずっと笑ってる。
「そんなに笑わなくてもいいじゃん…」
「ごめんごめん、やっぱり莉穂は莉穂だと思ってね?可愛いっ!」
「え、わっ!!」
有里ちゃんは、隣の私にガバッと抱きついてきた。
いつものことだけど。
「く、苦しいよ…」
「あ、ごめん!莉穂が可愛くて…」
私は頬を膨らませてみる。
「もう…」
けどそんなのは、逆効果みたい。
「莉穂可愛すぎるー!!」
「ええええっ」
また抱きつこうとした有里ちゃんを、全力で阻止した。
それから、
「莉穂ちゃん、お疲れ様だね」
目が合うと必ずニッコリ笑ってくれる。
翔ちゃんの親友である有馬泰成(ありま たいせい)くん。
「あははっそれは災難だったねー!」
「…莉穂のせいだけど」
「ううっごめんなさい」
入学式が終わってから、特にすることもなく。
私たちはファミレスにいた。
当然のように一緒に帰ろうとしてくれた翔ちゃんと、私の親友、お姉ちゃん的存在の香坂有里(こうさか ゆうり)ちゃん。
さっきからずっと笑ってる。
「そんなに笑わなくてもいいじゃん…」
「ごめんごめん、やっぱり莉穂は莉穂だと思ってね?可愛いっ!」
「え、わっ!!」
有里ちゃんは、隣の私にガバッと抱きついてきた。
いつものことだけど。
「く、苦しいよ…」
「あ、ごめん!莉穂が可愛くて…」
私は頬を膨らませてみる。
「もう…」
けどそんなのは、逆効果みたい。
「莉穂可愛すぎるー!!」
「ええええっ」
また抱きつこうとした有里ちゃんを、全力で阻止した。
それから、
「莉穂ちゃん、お疲れ様だね」
目が合うと必ずニッコリ笑ってくれる。
翔ちゃんの親友である有馬泰成(ありま たいせい)くん。

