だけど、龍也はそうはさせてはくれない。

「迎えが遅くなって悪かった」

一歩ずつ私に近づいてくる龍也

それを阻止しようと流星が動こうとしているのが見えた。

「流星!来なくていい!」

流星は驚いた顔をして動きを止めた。

「龍也、アンタの目的は私でしょ?なら、この学園には指1本触れないで。覇王にも流星にも手を出さないと約束して。」

どうせ、龍也は銃を持ってる

だとしたら、今の段階でこちらに勝ち目はない。

だけどわたしは蝶華だ。

蝶華なら銃なんてないも同然

でも、もし今ここで蝶華だとバレればあちこちで蝶華が見つかったと混乱して抗争が起こるだろう。