覚悟を決めて口を開こうとした時外が騒がしくなった。

龍也がいきなり私を抱えて座るから思わず目を開けてしまった。

私と目が合うと龍也は一層抱きしめる力を強くする。

「何かあったの?」

「お前の迎えだ」

「え?」

「流星」

喜ぶ心と今すぐ向かいたいという気持ち

でももう体力がなくて動くことを拒む。

それに、龍也の顔は戦う気がないように見えた。

どこかもう吹っ切れている様なそんな感じがした。

そして、こんなことを呟く。

「今まで悪かった。」

その声は苦しげで龍也に触れている私にも電線するように私の胸も締め付けられそうなほど苦しくなった。