ガチャ

ボーッっとコンクリートの天井を見ていたらドアの開く音がした。

それだけで私の体は脅えを見せていてビクッと震えた。

「結衣」

その問いかけに返事をすることは無い。

迫り来る現実が嫌で早く過ぎないかと願う一方でギィとベットの軋む音がしてより一層強ばる体に一番驚いているのは私自身だ。

昔は何も思わなかったのに、これも流星と出会ったからだろうか。

龍也私に跨り耳に首筋に鎖骨にと舌を這わせる。

「んっ…」

快楽に耐えきれず漏れる声に私は自分を殺したくなる。

私の声を聞いて龍也は下着に手を伸ばした。

「やっ…んっ」

怖い震えているのにこの快楽を受け入れてしまっている自分が何よりも憎いと思った。